名詞を修飾する形容詞と違い、副詞は一部をのぞいて名詞は修飾しませんので、その点が見分けるポイントになるのでしょう。補語にはなれませんので、例えば第2文型のC(補語)の役割は果たせません。C(補語)の役割を担うのは形容詞です。
Jascha Heifetz is an extremely skillful violinist.
ヤッシャ・ハイフェッツはすこぶる技術の高いバイオリン奏者です。
副詞は上記のように(skillfulという)形容詞を修飾することも多いです。
副詞は文法というより、ひとつひとつ見ていくしかないですね。先ずは場所を表す副詞からです。名詞と間違えやすいという点でも注意してください。
I must go home.
家に帰らなくては。
この文にgo to schoolにあるtoが無いのは、homeが副詞だからです。
語句 | 意味 |
---|---|
home | 家に(へ) |
abroad | 海外に(へ) |
ahead | 先に(へ) |
downstairs/upstairs | 下の階/上の階に(へ) |
downtown/uptown | 都心部/住宅地に(へ) |
inshore/ashore/offshore | 海岸近く/浜・岸/沖合いに(へ) |
indoors/outdoors | 屋内/屋外に(へ) |
inside/outside | 中/外に(へ) |
next door | 隣に(へ) |
near/nearby | 近くに(へ) |
stateside | アメリカに(へ) |
there | そこに(へ) |
これらが副詞として機能する時は、動詞の後ろ等に前置詞を必要としません。
Alkan lived next door to Chopin.
アルカンはショパンの隣室に住んでいた。
次は時に関する副詞です。まずはじめにbeforeとagoの違いを見ていきましょう。
Beethoven was born 250 years ago.
ベートーベンは250年前に誕生しました。
Beethoven died 6 years before Brahms was born.
ベートーベンはブラームス誕生の6年前に亡くなりました。
agoは現在からみた過去、beforeはとある過去からみた過去を表します。最近という意味のrecentlyも現在ではなく過去の文章で使用することで有名です。
I was in Paris to study harmonics recently.
最近、和声を学ぶためパリにいた。
次は副詞を使った否定の表現です。これらの副詞で修飾すれば、聴き手に強い印象を与えることが出来ます。
I rarely go to a concert.
私はめったに演奏会にはいかない。
語句 | 意味 |
---|---|
rarely ~ | めったに~ない |
hardly ~ | ほとんど~ない |
scarcely ~ | やっと、すぐに、ほとんど~ない |
barely ~ | やっと、ほとんど~ない |
今回は注意を要する副詞を中心にまとめてみました。この他にも副詞には様々な用法がありますので、別途紹介したいと思います。