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英文法

:助動詞 must may might

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助動詞のmust

仕事でも必ずやらなくてはいけない部分をマストと言いますが、そのままのニュアンスで意味は通じます。

What a gloomy sound! Mahler must have been crying inside.

なんてほの暗い音楽なんだ。マーラーはこころの中で泣いていたに違いない。

上記のように、mustを使うとかなり強めの推量が働きます。推量にはこのほかmay、canwouldshouldなど様々な助動詞が使えますが、一番強いのがこのmustです。

mustは断定の表現が出来る

さて、mustにはもうひとつ重要な働きがあります。たとえば

I have to go.

もう行かないといけない。

上記のようにhave toを使うと、周囲の状況がそうさせている感じを表すのですが、これがmustになると意味的には

I must go.

もう行くよ。

という感じの自分の"強い意思表明"になります。ですから街で偶然昔の友達にあって立ち話が始まった場合は、自分の意思で会話を中断するというニュアンスのあるmustよりも、どうしようもない何かによって会話を中断しなければならないというニュアンスが出せるhave toを用いてやわらかい雰囲気を作り上げます。

mustは自分の強い気持ちを表す

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助動詞のmay/mightと推量

推量の度合いを弱めるにはmustをmay/mightに変えます。

Telemann is a composer whom you may not know.

テレマンは君が知らないであろう作曲家です。

may/mightはある程度の推量を表す

知らないであろうということは、知っているかもしれないということです。50:50というよりは51パーセント以上の確信です。mightはどちらかというと未遂で可能性の消滅した状況、mayは現在も可能性を残した状況で用いることが多いです。

なお強い推量のmustとmayの間にはwouldが存在しています。

It would be more challenging.

さらに挑戦的になるのでは。

実現性としてはほぼ間違いはないけれどmustほど断定的にしたくない、あまり強い思いを込めたくない時にはwouldを用いましょう。これをmightにすると

It might be more challenging.

さらに挑戦的になるかもしれない。

mayの持つ力がさらに弱まって、可能性の中にも非実現性も多分に含まれるようになりますので、ケースによって使い分けましょう。ケースというより相手によってですね。

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助動詞のmay/mightと許可

もう一つはみなさんもよくご存じの許可をもとめるためのmayです。むかし人気だった朝のテレビ番組に「ウィッキーさんのワンポイント英会話」というコーナーがありました。ここでウィッキーさんが道行く人に名前を尋ねる時は、

May I have your name, please?

お名前を伺ってもよろしいですか。

というmayを使って許可を求めていました。

mayは丁寧に許可を求める時に使う

ただし許可を求める助動詞はmayだけではありません。下の表で確認してみましょう。

許可とコミュニケーション
語句 丁寧度 積極度
Let me ~ ☆☆☆
Can I ~ ☆☆ ☆☆
May I ~ ☆☆+ ☆☆-
Could I ~ ☆☆☆

canとmayがパワー的には同じですがcanはやや口語的でくだけた印象を生み出します。Could I~までいくととても丁寧になりますが積極度は低くなりますので、恋人に使用したりすると熱が冷めてしまう可能性もあります。ケースによっては俺に任せろと言わんばかりにLet me~というのもありかもしれません。(mightは許可を求める際には使用しません。)

さて今回はここまでです。

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