不定詞というのは聞きなれない言葉ですが以下のような単純な文にも不定詞が含まれています。
I love to listen to music.
私は音楽を聴くのが大好きです。
さてどこに不定詞が潜んでいるのでしょうか。このページでは何種類かの不定詞について学んでいきましょう。
不定詞と言えば一番有名なのが、「~すること」という意味の名詞用法です。先ほどの例文にはこの名詞的用法の不定詞が隠されていたのです。
I love to listen to music.
私は音楽を聴くのが大好きです。
to listenで「聴くこと」という意味になります。これは中学校でも習いましたので記憶の片隅にはあったのではないでしょうか。接続詞のthatと同じような役割を果たしてくれます。さて次の構文も有名ですのでおさらいしましょう。
It is good for you to find someone.
誰かを見つけるのが良いね。
英語では主語が長くなるのを嫌いますので、To find someone isとするよりIt is構文を使って表現することが多いです。この時、人の性格などに言及する場合はforをofに変えます。
It is good of you to invite me.
ご招待して頂きありがとうございます。
goodは両方の意味にもなれますので使い方を間違えないようにしましょう。以下、後ろにofをとる形容詞の一覧になります。
語句 | 意味 |
---|---|
arrogant | 傲慢な |
cruel | 残酷な |
careless | 不注意な |
foolish | 愚かな |
good | 親切な |
honest | 正直な |
kind | 親切な |
nice | 親切な |
polite | 礼儀正し良い |
rude | 無礼な |
thoughtful | 思慮深い |
wise | 賢明な |
「親切な」という意味になる形容詞がgoodを含めて3つもあることに注目です。そのほか慣れていくしかないですね。
不定詞の特徴の一つにその未来志向があります。よく不定詞は未来、動名詞は過去を表現するとも言われますが、その部分を見ていきましょう。
I forgot to call you.
電話をするのを忘れた。
to callという不定詞を用いた表現ですとcallという行為自体が未遂になります。電話することを忘れている状態です。これが動名詞になると
I forgot calling you.
電話したことを忘れていた。
すでに過去に行った"電話をかけた"という行為そのものを忘れたということになります。
以下、目的語に不定詞をとる動詞の一例です。目的語に動名詞をとる動詞と合わせて覚えておきましょう。
動詞 | + to 不定詞 | 意味 |
---|---|---|
afford | ~する余裕がある | |
aim | ~を志す | |
decide | ~するように決心する | |
determine | (さらに強まって)~するように決心する | |
desire | ~することを望む | |
pretend | ふりをする、うそぶく | |
refuse | ~することを拒む | |
resolve | 決意する | |
seem | ~のように見える | |
swear | ~と誓う | |
venture | 思い切って~する | |
volunteer | 自発的に~する |
不定詞に関して覚えるべきことはまだまだ多種多様ですので、他の文法を絡めながら説明していく必要があります。とりあえずさわりとしての不定詞はここまでにしておきましょう。