文章をシンプルに見せる時に便利なのが分詞構文です。分詞が動詞としての機能だけではなく接続詞としての機能をもちながら副詞句を作ります。ですからbecauseやandなどは文中に登場しないことになります。
分詞構文は便利なのに加え文法的にもさほど難しくはありませんが、主節と副詞句の時制については以下の表を見ながら整理する必要があります。
主節と副詞句の時差 | 主語が~する場合 | 主語が~される場合 |
---|---|---|
ほぼ同時 | 現在分詞(ing形) | 過去分詞(done形) |
副詞句が主節よりも過去 | having + 過去分詞(done形) | having been + 過去分詞(done形) |
特に以下のような完了時制での表現に注意してください。
Having listened to the song, he knew the melody.
彼は曲を聴いていたので、メロディを知っていた。
Having been born into a musical family, he knew some names of classical musicians.
彼は音楽家の家庭に生まれていたので、古典派の音楽家たちの名前をいくらか知っていた。
否定する場合は分詞の前に置きます。
Not knowing how to play the violin, I had him play.
ヴァイオリンの弾き方を知らなかったので、彼に演奏させた。
(主節よりも過去の)経験を否定する場合はしばしばNeverが使われます。