時制は主に以下の6種類および各進行形に分類されます。
1 | 現在形 | - |
---|---|---|
2 | 過去形 | - |
3 | 未来形 | will, be going to, be ~ingなど |
4 | 現在完了形 | have + 過去分詞形 |
5 | 過去完了形 | had + 過去分詞形 |
6 | 未来完了形 | will have + 過去分詞形 |
それではこの6種類の時制をそれぞれ見ていきましょう。
刻々と流れゆく時の今現在を表すのが現在形です。
Mozart lives in Vienna.
モーツアルトはウィーンに住んでいます。
注意が必要なのは、liveのような即座には止められない状態動詞と、runなどの即座に止められる動作動詞の2種類があることです。
I am running now.
私は今走っています。
進行形にすることのない状態動詞と、上記のように現在進行形に出来るrunなどの動作動詞は区別する必要があります。一時的に住むという意味のliveは限定的に進行形をとりますが、そこにずっと住んでいるという意味のliveは進行形にしません。
過去形は過去の一点で起こったことに対して用います。継続性のない過去の事実です。
I went to the park.
私は公園に行きました。
未来の表現はたくさんあります。助動詞のwillの頁でも書きましたが
The rehearsal starts at 3 P.M.
リハーサルは午後の3時から始まります。
公共の場においては、上記のように現在形で未来を表現をする場合もあります。既知の事実として未来に起こるという場合はしばしば動詞の現在形をとることがあります。
そのほかお馴染みのwillやgoing toのほかbe~ingなどでも未来の表現が可能です。詳しくは助動詞の頁などをご覧ください。
さて次は現在完了形です。過去のある1点から現在まで継続している状態を表すときに用います。
I have lost my ticket.
チケットを失くしました。
lostという瞬間的行為は過去から現在までに終了しているものの、失くした状態は現在もまだ続いています。ですから意味的には「まだ見つかっていない」ということになります。これが現在完了形の特徴です。
I have lived in Vienna for 5 years.
私はウィーンに5年間住んでいます。
5年間ずっと住んでいると表現したい時はついhave been livingとしてしまいがちですが、状態動詞はやはり上記のように表現します。
また過去形の特徴である、3 years agoですとかlast year、last month、yesterdayなど過去の一点を表す語句と共には現在完了形は使用しません。このことからも現在という要素が強く働いていることが分かります。
過去完了形はとある過去の基準点からさらに過去に起こったことを語る際に使用します。
Beethoven had already joined the classic master club when Brahms joined the club.
ブラームスがクラシックマスタークラブに入会した時にはすでにベートーベンは加わっていた。
このように過去完了形はhad+過去分詞形で表します。"ブラームスが入会した時"という過去からさらに遡り、ベートーベンがすでに入会していたという事実を伝えています。
最後は未来完了形です。果てしない未来ではなく、とある未来の基準時までに完了していることを表現するのに使われます。
I will have finished my English composition by the time you return.
君が帰るまでには英作文を終えているだろう。
さていかがでしたでしょうか。様々な時制を駆け足で見てきましたが、希望ある未来形で前進していきましょう。