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:ベートーヴェン

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第38夜 序曲「コリオラン」

第38夜は、ベートーヴェンの序曲「コリオラン」です。

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
生年月日 1770/12-1827/3
代表作 「交響曲第五番」
「交響曲第九番」など

ではこの素晴らしい曲をお聴きください。(バーンスタインの指揮で演奏は素晴らしいですが公式動画ではありません)

作曲はベートーヴェンをベートーヴェンたらしめした作品「運命」(交響曲第五番)の作曲と同じ頃で、1807年と言われています。コリン作の古代ローマ帝国を舞台とした戯曲「コリオラン」にインスパイアーされ、完成した作品はそのままコリンに献呈されました。同時期の作品は名作揃いですが、この作品も強烈な完成度を誇っています。

どなたかの名文句「小さくまとまってほしくないですね」ではないですが、ひとたび楽聖がローマ帝国の英雄の「勇壮さ」を表現しようとすると、やはり小さくまとまるわけがありません(笑)。この序曲「コリオラン」にも、交響曲第三番(1804年)のようなスケールの大きさがあります。

しかも途方もないスケールですから、なかなか理論理屈では追いつけない領域なのですが、第9夜で紹介したSlayerというバンドのSeasons In The Abyssの曲構成などは、現実的に我々が目指すような作品ではないかと思います。いわゆるヘビメタなのですが、ドラマーのデイブ・ロンバード氏はリストやベートーヴェンなどにも造詣が深く、懐の深いドラミングで曲にスケール感を与えています。正直なところ、大人になってからベートーヴェンのようなレベルの作品を作ろうとしても限りなく不可能に近いと思いますが、我々凡人でも、感性を研ぎ澄ましていけば作品にある程度のスケール感を与えられるでしょう。

そして和声に関しては「ド・ミ・ソにもう一回ド」がクラシックのCメジャーという感じで、シンプルかつもう一度原点に立ち戻るような感じで、「音の密度」を意識すると楽曲の質も向上すると思います。

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